幸せ

心に響いたback numberの歌詞 心に響いたback numberの歌詞

はいさい!てんしょうです(^ ^)
今回紹介したいback numberの歌詞は『幸せ』という曲です。
先週紹介した1stシングル『はなびら』のカップリング曲であり、
実は1stアルバム『スーパースター』の最後に収録されている曲でもあります。

タイトルの『幸せ』と聞くとHappyな明るい曲を想像しますが、
女性目線の叶わない恋を歌った非常に切ないラブソングです。
依与吏さんはこの曲を書く時に初めて嘘の気持ちを歌詞にしたと言っています。
だからせめて”タイトルにも嘘をつかせてあげたかった”と…。(涙)
それでは、ハンカチの準備ができたら本題の歌詞の内容に入っていきましょう!

本当はもう分かってたの
あなたがどんなにその人が好きなのかも
となりにいる私じゃ勝ち目が無いって事も
本当はもう知ってたの

作詞:清水依与吏

はじまりの描写からグッと歌詞の世界に惹き込まれてしまいました。
恋愛に関しては弱気になってしまう主人公の人柄が見えてきます。
そして、主人公の”私”は片想いをしている”あなた”と”となりにいる”のです。
友達としてはとても親しい関係なのでしょうか?でもそんな”あなた”には別の好きな人がいる。
そして、この歌詞”本当はもう分かってたの”と”本当はもう知ってたの”というほぼ同じ表現を2回繰り返しています。自分の気持ちを諦めるよう自分に言い聞かせるように…

あなたが恋に落ちてゆく
その横で私は
そっとあなたに恋をしていたの
何にも気付かないで笑うあなたの
横顔をずっと見ていました

作詞:清水依与吏

Bメロでは、その2人の関係性を、切なくも非常に的確に表すストレートな表現が続きます。
そして、注目すべきは”そので私は”、”横顔をずっと見ていました”という表現。
ここまで、主人公の”私”から見える”あなた”の姿はから見る視点ばかりで、
正面から向き合う姿がでてきません。”となり”にいるはずなのに心の距離は無限に感じます。

最初から
あなたの幸せしか願っていないから
それがたとえ私じゃないとしても
ちゃんと最後は
隠した想いが見つからないように
横から背中押すから
誰よりも幸せにしてあげて

作詞:清水依与吏

そして、サビに入っていきますが、曲のタイトルにもなっている”幸せ”という言葉が2回出てきます。
でもそれは、”私”と”あなた”でつくるものではなく、”あなた”とあなたの好きなあの子の”幸せ”を願う気持ち。これは綺麗事にしか聞こえません。
そして”から背中押すから”という表現は、非常に秀逸です。

2番の歌詞からは”私”と”あなた”の「会話」にフォーカスが当てられます。
その中でも僕が個人的に惹き込まれた表現がこちらです。

私が聞きたかったのは
終電の時間でも好きな人の悪口でもなくて
せめて今日のために切った髪に気付いて
似合ってるよって言ってほしかった

作詞:清水依与吏

終電の時間:”あなた”といられる時間のタイムリミットを表すこの表現。むしろ逃したい…
好きな人の悪口:好きな人の”話”ではなく、”悪口”とするこの表現。本当にずるい…
ここで、やっと本音が出てきます。
”せめて今日のために切った髪に気付いて似合ってるよって言ってほしかった”
”あなた”との幸せな未来は諦めているはずなのに、せめて少しでも可愛いと思ってもらいたい女心と、
そんな気持ちにも気付かずに、友達としてしか見てくれない鈍感な”あなた”。
そんなすれ違う2人の関係性を如実に表した技ありな表現です。

続く2番のサビの最後に変化が…

もう少しここにいて

作詞:清水依与吏

1番のサビの最後”誰よりも幸せにしてあげて”が
2番のサビでは”もう少しここにいて”に変わっています。
ここまで”あなた”に隠して閉じ込めていた本音が心の中からポロリ。

続くCメロでも心の中の葛藤が溢れ出します。

こんなに好きになる前に
どこかで手は打てなかったのかな
私が選んで望んで恋したんだから
叶わなくても気持ちが伝えられなくても
こんな気持ちになれた事を大切にしたい
本当だよ

作詞:清水依与吏

”本当だよ”は自分に必死に言い聞かせているのでしょうか…?涙

誰かハンカチの替えを持ってきてもらえませんか?

会いたくて
でもほら横にいても
また辛くなってる
その人より私の方が先に
好きになったのになぁ

でも私があなたを好きなくらい
あなたも想っているなら
私じゃやっぱりダメだね

作詞:清水依与吏

”その人より私の方が先に 好きになったのになぁ”
ここではじめて”その人”、つまり”あなた”が好きな人に対する本音がこぼれます。
でもすぐに、今の立場を客観的に見てしまって弱気になってしまいます。
”あなた”のことを大切に想うあまり、臆病になってしまう恋心をここまでまっすぐに捉えた表現が未だかつてあったでしょうか。

結局、最後のサビは”誰よりも幸せにしてあげて”という言葉で締め括られます。
余談ですが、back numberの初武道館ライブ”stay with us”の中でもこの曲が歌われていますが、最後の”誰よりも幸せにしてあげて”の”してあげて”をあえて歌わずに、
ギターを掻き鳴らすアレンジが堪らなく好きです。
※初武道館ライブ”stay with us”は3rdアルバム『ラブストーリー』の初回限定版AにDVDとして収録されています。

いかがだったでしょうか?
改めて歌詞全体を見てみると、この曲には、場所などの情景描写が一切ないことに気づかされます。ひたすら主人公の”私”の気持ちにフォーカスを当てて、6分半を超える超大作(back number 史上最長の楽曲【2022.4.12現在】)に仕上げているというのも驚きです。その、心理的描写に向き合った、まっすぐな表現が聴く人の中でそれぞれのドラマを作り出して、多くの人の共感を生んでいるのかも知れません。

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